3〜5歳・幼児期
3〜5歳の子と話す、お金のこと
幼児期は、見たり触れたりする体験から、お金に親しむことができます。買い物で選んだ理由を短く話す、容器に入れたお金を一緒に数えるなど、日常の小さな機会を使いましょう。年齢だけで理解を決めつけず、本人の関心に合わせます。
3歳、4歳、5歳の子と確かめられること
まずは、 お金というものがある ことを、買うおもちゃや食べ物と結びつけて話します。単位当たりの価格や複利を急いで教える必要はありません。たとえば、 硬貨には名前と金額があり、同じ額を何回も入れるとびんのお金が増える.
という体験から始められます。話を広げるときの手がかりは三つです。 稼ぐ (お金を受け取る方法)、 貯める (今は使わずに残すこと)、 使う (お金を払って欲しいものなどを手に入れること)。贈り物として受け取るお金も含め、家族の暮らしに合わせて話しましょう。
六つの会話の例
硬貨探しと仲間分け
“「おうちにある硬貨を大人と一緒に探してみよう。同じ絵や数字のものを並べてみる? 1円玉10枚と10円玉1枚は、同じ金額だよ」”
話すねらい: 硬貨の見た目と金額を確かめる遊びです。大きい硬貨ほど必ず高いとは限らないことも発見できます。小さい硬貨は誤飲を防ぐため大人が管理しましょう。
「このお金はどこから来たの?」
“「お仕事をして、そのお金で靴を買ったんだよ。おうちのお金には、ほかにもいろいろな入り方があるんだ」”
話すねらい: 仕事をすること、お金を受け取ること、買い物をすることのつながりを話します。家族の収入の形に合わせ、働いていない人の役割も大切にしましょう。
買い物の途中で聞いてみる
“「今日のおやつは500円までだよ。これは300円、こっちは700円。どちらなら予算に入るかな?」”
話すねらい: 身近な少額の例で、選べるものを一緒に確かめます。硬貨や絵のお金を並べると、数字だけでは分かりにくい違いも見比べられます。
中が見えるびんに貯める
“「土曜日に25円ずつ入れたら、4回で100円になるね。このシール帳まで、あとどのくらいかな?」”
話すねらい: 透明なびんに入れると、少しずつ貯まる様子が見えます。割れにくい容器を選び、硬貨は大人と一緒に扱いましょう。
三つのお金のびんを選ぶ
“「今日は100円あるね。使う分、貯める分、寄付する分に25円ずつ入れると、あと25円。残りはどうしたい?」寄付は本人が納得して選べるようにします。”
話すねらい: 使う・貯める・寄付するという選択を、遊びながら体験します。毎回同じ割合を強制する必要はありません。選んだ理由を聞く時間も大切にしましょう。
「今日は買わない」を次の計画につなげる
“「欲しいんだね。今日はおもちゃを買う日ではないけれど、欲しいものリストに書いて、貯める計画を考えてみようか」”
話すねらい: 買わない理由を短く伝え、次に考えられることを示します。待てずに悲しくなることもあります。気持ちを受け止めながら、約束できない購入日を安易に決めないようにしましょう。
気をつけたいこと
難しい言葉から説明する
「予算」や「貯蓄用の口座」が伝わりにくければ、「今日使えるお金」「貯めるびん」のように、見えるものと結びつけます。理解の仕方は一人ひとり違うので、言い換えながら確かめましょう。
買い物の理由を話さずに済ませる
小さな買い物で考えを声に出します。「これは400円。今日は400円まで使う予定だから、これにするね」。すべての会計を教材にせず、本人が関心を持ったときに短く話すだけでも構いません。
「欲しい」を毎回すぐにかなえる
欲しい気持ちを認めたうえで、今日は買わないと伝えることもできます。泣いたり残念がったりするのを罰せず、落ち着いてから別の楽しみや貯める方法を一緒に考えましょう。
親子で試す活動
透明なびんで増える様子を見る
割れにくい透明な容器を用意し、毎週土曜日に100円など無理のない同じ額を入れます。4回入れたら一緒に数えてみましょう。100円を4回なら400円です。途中で使ったら、その分も一緒に確かめます。小さい硬貨は大人が保管しましょう。
硬貨の模様を見比べる
硬貨の絵や数字を紙に描き写し、名前と金額を書きます。1円、5円、10円、50円、100円、500円など、扱う通貨に合わせて選びましょう。絵を大きさ順と金額順に並べると違いを発見できます。誤飲の心配がある場合は、硬貨の写真や大きな絵カードで代用します。
家族でお店屋さんごっこ
家で飲み物やおもちゃのお店を開き、絵のお金で会計をしてみましょう。終わったら受け取った額を数え、使う・貯める・寄付するならどう分けたいか話します。実際に販売する場合は、保護者が地域の許可や衛生上の条件を確認し、準備から片付けまで付き添います。
よくある質問
3歳、4歳、5歳のおこづかいはいくらがよいですか?
決まった正解はなく、毎週渡し始める必要もありません。ここでは週300〜500円を計算しやすい仮の例としていますが、家計や体験の目的に合わせて少額に調整できます。金額より、いつ渡し、何に使えるかを分かりやすくすることが大切です。年齢別ガイドも参考にしてください。
この年齢では現金とアプリのどちらがよいですか?
実物や絵のお金は、数えたり比べたりしやすい方法です。現金を使うなら、硬貨の誤飲に注意して大人と一緒に扱います。アプリは保護者が記録を見せる補助として使えますが、本人に合う方法を選び、画面だけで理解させようとしなくて構いません。
一週間で興味がなくなったらどうしますか?
興味が移るのは珍しくありません。時間を短くする、本人の好きな遊びと結びつける、しばらく休むなど調整しましょう。毎週の確認も、無理に参加させず声をかける程度で構いません。楽しそうか、負担になっていないかを見ながら続けます。
次のステップへ
値段に関心を持ち、後で買うために残すことを試したくなったら、 6〜10歳向けガイド.
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